土氣古道具について
ご来店の前に、営業時間とアクセス方法をご確認ください。
土氣(toki)は2013年、北京・雍和宮の箭厂胡同にて始まりました。
現在は北京と京都、二つの古都を往来しています。
当初、多くの古道具を自宅に置いているうちに、どこか馴染まない感覚がありました。
そのことが立ち止まって考えるきっかけになりました。
器物も芸術も、生活の中では調和とバランスが必要です。
家は人の心を養う場所であり、そこに迎え入れるもの——
一枚の布であれ、一点の古道具であれ、
その人のあり方や暮らし方を映し出します。
そうした視点から選ぶとき、考えは開かれていながらも、どこか慎重になります。
その器物が今の自分の生活に寄り添うかどうかを見つめることは、
眼を養うことでもあり、同時に心を整えることでもあります。
古道具が人の暮らしに入るとは、そういうことだと思います。
既存の見方を手放し、自分の感覚に素直に従っていくと、
やがて自分に合ったものが見えてきます。
土氣が京都に来ると同時に、中国茶も京都へと持ってきました。
茶道具を入り口として古道具へと関心が広がり、
茶は私の生活を養い、同時に物を選ぶ基準にも影響を与えています。
土氣が、人と人、人と器、人と茶、そして茶と器をつなぐ存在になればと考えています。
あえて定義することはせず、そこにある固有のリズムに委ねています。
日々、思いがけない出来事や小さな驚きがここで生まれ、
そのまま続いていくことを願っています。
古道具が最終的に向かうのは、美の自由であり、
目の前の一杯の茶もまた、重ねていく中で、
より開かれた自由へと向かっていくものだと思います。
茶は、静かな湖面に小さな石を投げ入れるようなもの。
波紋は幾重にも広がっていく。
「覚」「知」「行」から、自然と「美」が立ち上がる。
美は、風味の中を遊び、心にひらかれ、
茶という宇宙の中で、星のように点っていく。
それは、のびやかで自由な風味の旅でもある。
また同時に、心において腑に落ち、
茶の中で確かめられていくものでもある。
この過程は、深い享受と滋養をもたらし、
同時に、茶を起点とした創作の始まりでもある。
美の目覚めから、そのひろがりへ。
すべての茶を愛する人が、その中に関わることができる。
それぞれの小さな光を、静かに集めながら。
茶の境地に至る、あるいはそれをかたちづくるためには、
自由な眼と柔らかな心を携え、茶と向き合う必要がある。
時間の層を越えてきた「古道具」は、その確かな導き手となる。
古道具は、居所の中で決して目立つ存在ではない。
ほの暗い光、漂う埃、水気と、いつも自然に溶け合っている。
そこにはある種の深みがあり、
それらと同じ空間に身を置くとき、
静かな寂しさの中から感性の気配が立ち上がり、
やわらかく心身を包み込む。
人と物は、これほどまでに親密でありうる。
それは、生きることを共にするやさしさでもある。
茶と古道具は、むしろ時間という弦の上にある、異なる層の音のようなもの。
それらが重なり合うことで、
複雑で多様な、生命を帯びた茶の境地が立ち現れてくる。
京都府京都市中京区柳馬場通夷川上る五丁目224番地3ー1F
公共交通機関をご利用の場合
電車をご利用の場合
運営会社情報
京都府京都市中京区五丁目上る五丁目224番地3ー1F
中国茶器の販売事業